4層押出機
概要
極めて重要な役割を果たす製造設備が『多層押出機』です。
タイヤは主にトレッドとサイドウォールと呼ばれるコンポーネントから構成されていますが、優れたタイヤ性能を発揮させるために、それぞれのコンポーネントは更にいくつかの種類のゴムに分れた部分から構成されています。旧来のタイヤ製法ではこれらの部分を個別に製造し組み合わせていましたが、多層押出機の登場により、エアー混入なしに精度良く、最初から一体となったコンポーネントを押出成形することが可能になりました。
当社は最新の技術と長年の経験を結集し、2~6本の押出機を押出ヘッド後方に放射状に縦一列に配するピッカーバックタイプと2~4本の押出機を押出ヘッドの前後両側に配する対向型の両タイプの多層押出機を用意し、業界をリードしています。
4層押出機
ダイ変更が短時間で可能
当社の押出機はダイチェンジが1分以内でできる様に設計されています。上ヘッドのクランプシステムは、任意の位置で停止でき、ファイナルダイの交換は、プリフォーマーがクランプされている状態で行えます。これにより、ヘッドとプリフォーマー間のゴム漏れが無くなります。
既設ヘッドのチムニー化
当社では既に工場にお納め致しました設備のチムニー化改造につきしても対応が可能です。下のイメージ図は一例で、お客様のご要望、ニーズに合わせたフレキシブルな対応が可能となっております。当社独自のプリフォーマー技術により製品出しまでのサービスが可能です。
コンパクト化が可能なウェッジ貫通式チムニー
ウェッジ貫通式チムニーとはチムニーコンパウンドが上ウェッジを通り、プリフォーマーの中でトレッドコンパウンドと合流するため、固定ヘッド貫通式に比べ押出機ヘッドをコンパクト化することができます。上ヘッドとウェッジの更新のみで、当社の既設ヘッドをチムニー化に改造する事もできます。
トレッド生産に適したラインナップ
当社押出機ではシリカコンパウンド配合のトレッド生産に適したチムニー用ヘッドのラインナップもございます。チムニー用コンパウンドを後方から押し出す、固定ヘッド貫通式タイプの他、チムニー用押出機を上ウェッジに配置したウェッジ貫通式がございます。
固定ヘッド貫通式
固定ヘッド貫通式(5層押出機)
ウェッジ貫通式
ウェッジ貫通式
仕様
(参考 全体組立図)(90Px150Px120Px60P)